ピックアップ 教員紹介

2月 「“君”は何をしたいのか?」 籾山 昇 先生

―― 担当は何ですか?
 商業の免許を持っており、1・2年生の「簿記」と3年生の「課題研究」を担当しています。

―― 「簿記」を学ぶ意義とおもしろさについて教えてください。
 英語の授業中、「睡眠学習」をしていた生徒から英語の勉強の意味を問われた教師は「国際平和を実現するため」と応えたとか。「商業」の、「簿記」の教師なら何と応えたらいいのでしょうか。「商業」を学ぶのは、資本主義経済の「しくみ」を知ること、「簿記」を学ぶのは、「99%」が豊かに生活をするため、と応えて上げたいと思います。
 「簿記」の学びで留意していることは、「簿記を学び、簿記で学ぶ」ということです。二つの違いを理解することができるのでしょうか。詩人・金子みすずさんの詩の中に「見えないけれどあるんだよ。見えないものでもあるんだよ」という一節があります。「商業」も「簿記」も、「学び」の究極は「見えないもの」を見ること、見ることができるようになることだろうと思います。めざしていたいことは、「99%」のための商業教育、簿記会計教育を実現することです。
 ※文中の「99%」は、世界の「富」の半数が「1%」の人たちの手に、残りの半分が「99%」の人たちの手に、という現実を指摘している「99%」のことです。

―― 生徒たちへのメッセージ
 「君」は何をしたいのか?「学び」に悩んでいる「君」は、この「何か」を見つけることができずにいるのではないでしょうか。まずは、「何か」を探し出すことです。悩んでいた卒業生の一人は、手渡された一冊の文庫本を読み、①もう少し前にこの本を読んでいたら自分も大学進学を決意していただろう。②数年後、生き方に迷っていたらまたこの本を読もう。③将来、結婚し、子どもが生まれ、いまの自分の年頃になったならこの本を読ませたい、という感想を残していました。その後、彼は「何か」を手にし、海外で活躍しています。「学びには王道はない。努力した者だけが、その頂に立つことができる」、先人の教えに謙虚(けんきょ)に耳を傾けたいものです。

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